2022年1月28日阿部晴恵博士

2022年1月28日

阿部 晴恵 博士

新潟大学 佐渡自然共生科学センター 准教授

ツバキの来た道 -共に生きる生物を添えて-

冬に大きな赤い花を咲かせるヤブツバキや早春の雪解けとともに花を咲かせるユキツバキは、 閑散とした季節に彩りを添えます。ツバキ (Camellia) 属は東アジアから東南アジアにかけて125種ほどが分布しており (Ming and Zhang 1995)、基本的に冬咲きです。日本には上記の2種が生育しており、冬季の生態系において重要な役割を担っています。今回は日本のツバキの進化の過程とその生物間相互作用について、分子系統解析とフィールド調査から明らかになったことをお話しします。

参考